2008年2月21日木曜日

Vista's Bar 業界の方



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地上にネオンが輝きだすと、人は止まり木に腰を下ろします。ふかぶかとした夜の闇に心を休める時、たゆみない地球の営みが聞こえてきます。今宵、カクテルに酔いしれ、女の話、男の話、パチンコの話を語らいましょう。
「Vista's Barにようこそいらっしゃいました。」
(マスター笑顔でお出迎え)
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between 7:00 P.M. and 8:00 P.M.

(40前の客二人がドアをあけてはいってくる。アルバイトの亜希がお絞りを出して注文を聞きます)
田中「とりあえずビール。ジョッキ生大で2つ」

田中「では、乾杯」

鈴木「お疲れ様です」

(着物姿のママ冴子がお通しをもって近づいてきます)
ママ「鈴木さん。おひさしぶりですね。どこで浮気していらっしゃたのですか?」

鈴木「おっ。名前を覚えていてくれてましたか。いろいろ仕事が忙しくて申し訳ない」

田中「鈴木さんとは、最初に大手のS会館の本部にご一緒した時のことが忘れられません。」

鈴木「その当時のP統括部長に会ったときのことですね。」

田中「そうです。鈴木さんがいきなり、お店にとって「よいメーカー」とはどんなメーカーですかと質問されましたよね。」

鈴木「そうでしたね。」

田中「メーカーであればおそらく一番聞きたいことだと思いますが、あんなに率直な質問をするのにはびっくりしました。「なんて素人っぽい質問をするメーカーなんだ」と思われかねませんからね。相手がなんて答えるかどきどきしていました。」

(ジョッキーを口から離し、微笑みながら)
鈴木「すみません。まだ、会社に入って間がないときでしたから」

田中「いえ、いいことを聞いてくれました。P業界にどっぷりつかりこんだ私には考えもしない質問でした。答えを覚えていますか」

鈴木「はい。第一に技術力のあるメーカー。第二に商品情報を的確に提供してくれるメーカー。そして第三に「厚かましいですが」といいながら「店舗での営業活動をサポートしてくれるメーカー」でした」

田中「そうでしたね。今日は新しい台のコンセプトをその3つの点から考えてみましょう。」
(2人の会話をママは静かに聞いています・・・・・・・・)

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