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地上にネオンが輝きだすと、人は止まり木に腰を下ろします。
地上にネオンが輝きだすと、人は止まり木に腰を下ろします。
ふかぶかとした夜の闇に心を休める時、たゆみない地球の営みが聞こえてきます。
今宵、カクテルに酔いしれ、女の話、男の話、パチンコの話を語らいましょう。
「Vista's Barにようこそいらっしゃいました。」
(マスター笑顔でお出迎え)
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between 9:00 P.M. and 10:00 P.M.
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(田中(P業界の人)がドアを開けて、職人風の老人と入ってきて止まり木に腰を下ろします)
ママ「いらっしゃい。」
田中「こちらは私の大先輩です。」
老人「児玉といいます。」
ママ「ごひいきにお願いします。」
田中「昔は児玉さんが打つ釘をいつも良く見させていただいていました。」
児玉「後ろで見られるのは好きじゃないが、君の熱心さに負けたんだよ。」
田中「確かに釘を打つ人は見られるのを嫌いますね。
朝の4時5時、屋台が閉店するのをむりやり頼んで、一緒に「うめ割」を飲んだのがいい思い出です。」
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(児玉はしわくちゃの顔をほころばせてうなづく)
(マスターがウィスキーのオンザロックを2人にさしだします)
児玉「私はうめ割やホッピーの方がにあうんだけどね。こういうところはあまり縁がないな。」
ママ「そういわずに時々顔をだしてくださいな。パチンコ好きの方もよくいらっしゃいます。」
田中「あのころはメーカーの人が開店釘を打ちに前夜から入っていました。
開店当日、私も若かったので今割り数どれくらいか聞いたものです。
彼は「そんなにいってない。やばい。」なんて顔をひきつらせていました。(笑)」
児玉「ご祝儀も出たよね。めったにこない人までが来たりして。」
田中「変わりましたね。」
児玉「板に赤黒のレシートを貼り付けただけがデータだった。」
児玉「客にもすごいのがいた。板ゲージ1枚の差を見抜いていた」
ママ「板ゲージって?」
田中「釘の間を測るスケールです。0.25mmごとに違っていました」
児玉「客を殺すのは最低だと思っていた。遊び代分だけをうすーっく頂くのがあたりまえだった」
(ママはうなずきながら空いたグラスをマスターに渡します)
児玉「釘の仕事は、一生修練の毎日だと思う。
知識や腕を磨くのはもちろん、お客様にどうやってお店で楽しんでいただくか、そしてお客様が望まれるものを、日々見極めなければいけないんだ。
「日々是修練」と思いながら、私はいつもモニターの前でお客様をお迎えしていた。」
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(田中はいい勉強になると神妙に聞いています・・・)
(田中はいい勉強になると神妙に聞いています・・・)
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今宵ひと時お楽しみいただけましたでしょうか?
またのご来店をお待ちしております。
どうか、パチンコビスタを通ってお帰りください。
おやすみなさい!
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